2019年12月8日に新潟県魚沼市の診療所の倉庫で冬眠をしてしまった親子熊
翌日の9日ついに麻酔銃で捕獲されたむねのニュースが流れ、胸が苦しく悲しい気持ちで一杯になり途中でニュースを消してしまったんですが。
そして、その後、処分されてしまうのだろうか・・・悲しくて切なくて。それを想像すると目に浮かんできて、涙があふれてくる性分なため、このニュースは早く忘れてしましたい。そう思うほかないとおもっていました。

ところが、12日のとある新聞に朗報が!
新潟県三条市にある善意ある会社の社長さんが、親子まるごと保護してくださるニュースが目に飛び込んできたんですよ!
あの親子熊は保護され!春にまた同じ山へリリースされる

野生の親子熊を保護した会社

保護してくださったマルソー株式会社さんは、トラックなどで配送を請け負う会社。実は大きなトラックを扱う会社だからできた保護方法だったのです。
魚沼市から三条市は車で1-2時間の距離があり、わざわざ魚沼市を離れ三条市の本社までオリに入ったままの親子をまるごと運んできて、4トントラックの荷台でお世話をしてくださるそうなんですよ。
また、捕獲用のオリは狭いので、そのご大きなオリに移し替える予定もあるらしいのです(15日すでに移し替え完了してるそうです ほっ)

マルソーさんは10年以上まえから日本熊森協会の企業会員としてサポートをしていたのだそうです。
しかし、野生の熊を保護するのは、はじめてのこと。今回の保護では、きちんとした専門家・日本熊森協会の森林・野生動物保護を担当する水見竜哉さんが駆けつけてくださり、体調や飼育方法などをみてくださったそうです。
新潟 魚沼市 親子熊 保護 三条市 マルソー
※勝手に掲載するので、モザイク処理させてもらいましたが、とても優しい顔をしている社長さまでした。
新潟 親子熊 保護 会社 マルソー株式会社

親子熊の状態やその後

専門家によると、親子はやはりとても小さく(母親体長150cm30kgほど子熊2頭体長50cm)かなりの栄養不足状態だったらしい。通常、冬眠前の母親ぐまは50-60kgほどあるらしい。あのまま冬眠しても死んでいたかもしれないほど小さかったらしい。
保護後、どんぐりを与えたところ、2.5kgをむさぼり食べたそうです。やはり相当お腹が減っていたのだそうです。その後もリンゴや柿やキウィフルーツを奪い取るように食べたそうです。水分補給には果物が必要で、どんぐりなどの栄養価の高い食材は親熊で1日10kg必要な場合もあり、果物の場合は1日100kgも食べるそうです。
ちなみに。どんぐりなどは栄養価が高く、100g300calもあるそう。
冬眠前は1日およそ30,000calも必要なのかな( ⊙⊙)!!すごい

マルソー本社では、果物(りんご・柿・キウィ)と冬眠用の敷きワラを寄付してほしい協力を求め、揃ったそうです。

この情報は三条新聞の内容をもとに、ブログの記事にさせてもらいました。
わずかでもいい、誰かの目にとまってもらえたらと、個人的に使わせてもらいました(三条新聞社さますみません)
しかし、三条新聞以外のマスコミは、捕獲後の情報をだれも報じていません。どうしてなんでしょう・・・「熊=駆除」なんでしょうか、非常に残念です。
 
(2019年12月19日追記:19日の新潟日報の新聞記事と、19日のNHK新潟放送610とNHKニュース9でニュースとしてこの親子グマの保護が取り上げられていました!)

翌日の13日の同新聞には新潟県のボランティア団体「新潟動物ネットワーク」さんが、りんご・柿・ぶどう・キウィなどの果物約35,000円分を寄付されていました(嬉涙)
わたしも安く手に入りそうなお店をみつけ、近く寄付したいと思案中です。それで、激安スーパーで探してみようと考えてたんだけど、今年は災害などあって、リンゴが高い気がします。
そうだ、楽天で「訳あり柿」とか「訳ありりんご」で検索したらあるかもとヒラメキ。案の定いいもの発見しました!さっそくポチッと注文してみました。貯めたポイントで(≧∇≦)b
もし、賛同してくださる方がいたら嬉しいし、各個人が自分にできる範囲で協力できたらと思うのです。

気持ちばかりの果物をもっていってみたら、寄付されたお名前の記帳がありました。
13日~14日に6-7名ほど。ワラや柿やりんごなど。
富山をはじめ全国から「どんぐり」が入った箱の寄付も少しありました。
他にどのくらい届いているのかわかりませんが、足りるんだろうか?ちょっと心配。でも、すこしずつ冬眠の準備をしているとお聞きしてほっとしました。
熊保護 餌 りんご 柿 キウィ どんぐり

熊を助けた団体について

今回わたしは「日本熊森協会」というものを初めて耳にしました。

どのような協会なのかと公式ページを拝見すると活動内容に感激しました。「動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を」の言葉のもと、さまざまな方法で、動物が棲める針広混交の森の自然再生に取り組んでいる民間の実践自然保護団体なんだそうです。
愕然としたのは、予想以上の熊が駆除されていること。今年は最多で全国で5000頭も殺処分されている現実も知り、非常にショックを受けました。あんなに大きな動物が5000頭です。今犬猫の殺処分を減らそうと全国でたくさんの人が活動していますが、野生動物は反比例しているのかな。
この数、熊が増えているからではなく、度重なる災害や異常気象や山林が放置され荒れ果て、野生動物は棲めなくなっているのが原因なのでは?
ブナの木が育たず餌不足によって、人里に降りざるを得ず、出てきただけで処分されている、これは危機的状況なのかもしれません。お互いに危害を与えず山に帰ってもらう方法も本当はあるのではないだろうか?

以前ニュースでは、ハンターが減ったことで野生動物が増えているという話をよく耳にしましたが、この協会によると、実際の殺処分数と、ハンターの人数はまったく比例しておらず、ハンターが減っているにも関わらず殺処分数が非常に激増しているのです。怖いです。
ニュースを鵜呑みにしていると洗脳され、正しい情報みえず危険だと思いました。

日本熊森協会の公式ページよかったらみてみてください。
公式ページに親子熊の様子が紹介されていました!また殺処分を免れるまでの必死の交渉経緯も紹介されていました。命について新潟県の行政の対応に不誠実を感じ残念でなりません。救済できると申し出ているのに。捕獲したあと、生きてる子熊をオリの中に投げ入れる様がひどかったらしいです(これは友人がテレビをみてすごく酷かったと漏らしていた)新潟弁でいうと「ばーか乱暴にほげてべちゃる」でしょうか。
公式ページはこちら⇒ 日本熊森協会

 

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